7/24 PSM vs Real Madrid

【前書き】


はじめまして。
18年ほどクレをしているけんとにすと申します。
自己紹介はまた追々させていただきたいと思います。


 突然ですが、今シーズンからバルサの試合の分析を行っていきたいと思います。
サッカー自体は年間でかなりの試合数を見ている気がします(数えてはいないですが…)。去年のバルサの試合は公式戦は全て観ました。自分なりに試合を観て、感じたことを書いていければと思います。
どうかお手柔らかにお願いいたします。
気になったことはリプやDMで質問していただければお答えできる範囲で対応させていただきます。

【試合考察】


そんなこんなで初めての試合考察はなんと…

クラシコ❗️

今回はアメリカ開催のプレシーズンマッチ(PSM)ということもあって、お互いが今シーズンのチームを試すという機会でしたが、やはりお互い負けられないという気持ちは観ていて伝わってきましたね。

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スターティングメンバー

 今回のスタメンは上記に示してある通りになります。バルサは新戦力のクリステンセン(チェルシー→)、ハフィーニャ(リーズ→)、レヴァンドフスキバイエルン→)にファティ、ペドリ、ガビなどの既戦力を混じえたベストメンバーでスタメン組んできました。おそらく今年のチームの基本メンバーになると思われます。個人的にはホットラインが今シーズンで出来ることに期待したいです。特にペドリのスルーパスからファティやレヴァンドフスキが得点を量産する未来を描ければ、CLでもいいところまでいけるんじゃないでしょうか。近年課題の守備ラインですが、ピケはシーズンオフの報道からもスタメンを張るのは厳しそうで、シャビ監督の頭の中ではクリステンセンとE.ガルシアの2枚がスタメンということになっていそうです。クリステンセンは対人が強いイメージがあるのでそこに期待したいですね。

【前半】

 入りから強度高く、前線の3枚とペドリ、ガビの5枚でプレッシングをかけて前からハメてボールを奪うという形は昨シーズン同様のチームの共通認識として意識づけされていました。しかし、ガビ、ペドリが前に行き過ぎてブスケッツとのポジショニングの距離感が間延びしてしまい、相手のインサイドハーフにそこを狙われてあわや失点の場面(前半17分のチュアメニのミドル)を作られてしまったので、そこは要修正かなと思います。全体的に前目でボールを取れるなら取りたいという意識が見えました。

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実際の試合での形

 実際、試合の中でのフォーメーションは上記のような形になっていたかと思われます。アルバが高い位置を取って、ファティが中央寄りでレヴァンドフスキと入れ替わりながらゴールを狙っていくという形ですね。CBやブスケッツがボールを持ったら、右WGのハフィーニャを見て、ボールが出せそうだったら出して1vs1を仕掛けるという場面が多かった気がします。ハフィーニャはまだ完全にチームにフィットしてるとは言えないですが、何本かいいクロスを上げていました。シーズンに入れば、昨シーズンのようなキレが出てきて活躍してくれるはずです。セットプレーキッカーはこの試合を見る感じではハフィーニャのようで、レヴァンドフスキも入ったのでセットプレーからのゴールも期待できるはずです。

 それにしても、前半27分のハフィーニャのゴールお見事でした。サイドからミリトンが出したロングパスをカットし、トラップしてからの左足一閃。ゴール右上に決まるゴラッソ。あれはキーパーはノーチャンスですね。しっかり逆サイドにボールが流れた時に絞ってポジショニングをしていたのが良かったと思います。前線3枚は流動的にポジショニングを取っていて、攻撃の形も的を絞らせないことを意識できていたのではないかと思います。昨シーズンはバイタルエリアからのミドルでのゴールもあまりなかったように思えるので、今シーズンは打てるならシンプルにミドルを意識してもらいたいところです。

 守備に関してですが、CB2人の間にマークが入ったときにまだ連携がうまく取れていないように思えました。2人の距離が近くなりすぎてしまったり、マークの受け渡しがうまくできていないように見えるシーンもあったので、そこはCLなどで対峙するトッププレイヤーを想定すると必ず改善しないといけない点だと思います。また、守備で1人が突っ込んだときに後ろのカバーが不十分であったり、ボールウォッチャーになりすぎてる部分があるので、そこもお互いが距離感を意識したり、チームとしてもっと守備的戦術の理解を深める必要があると思います。昨シーズンからDFラインはボールウォッチャーになりがちなところがあるので、なんとか早く改善したい。

 PSMなので、まだ試す部分や確認も含めてのプレーになっていたと思いますが、全体的には終始バルサのペースで前半はゲームを展開できていたと思いました。


【後半】

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後半開始時のフォーメーション

 後半開始時からメンバーを5人入れ替えて来ました。ハフィーニャを左にして、右にデンベレドリブラー2人を並べた前線は破壊力がありそうです。今シーズンの試合の中でも見られる形だと思うので、どちらも仕掛けられるだけにどのように攻撃が展開されるのかに注目していきたいです。また、ピケではなくデヨングをCBとして使ってきたところを見ると、ピケの序列はかなり下がってそう。

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後半17分のフォーメーション

 後半17分にはさらに6人変えてメンバー全入れ替えになりました。新戦力のケシエはアンカーではなくインサイドハーフで起用。昨シーズン出番が少なかったバルデやニコ、怪我明けのS.ロベルトはアピールしたいところ。


 後半は前半とは変わりマドリーペース。相手の中盤がモドリッチ、クロース、カゼミーロということもあり、なかなか中盤で簡単にボールを持てないようになりました。前からハメてボールを取ろうとする意識はメンバーが変わってもチームの共通認識として徹底されていました。デンベレ、ハフィーニャと両WGが守備への意識が高いので、サイドでの数的有利を相手に作りづらくなっており、そこはかなり効果的だと思います。ただ、それがずっと続くわけではなく攻撃にも当然労力を割かなければいけないのでそこに頼りっきりでは困りますが…
 デヨングのCB起用は昨シーズンも何回かありましたが、やはりボールを持ち出していけるのがかなりメリットな気がします。守備能力は本職に比べると劣りますが、ビルドアップにCBが絡むことになるのでプレーの幅は広がります。ブスケッツがいれば預けるのでしょうが、ニコがあまり動いて顔を出していなかったので、デヨングがボールを持ち上がっていくシーンが何度か見られました。ボールを持ったときにサポートとして、素早くパスコースを作るために動き、顔を出してあげないとバルサのサッカーが展開できないので、そこは怠ってはいけない部分ではないかと思います。デヨングは放出候補という報道を耳にしますが、今シーズンもしっかり戦力になりうる選手なので残留してほしいところです。
 前半のような流動性はあまり見られず、全体的にボールを持ったときのアクションが少なかったかなと思います。中盤がボールを持ったときに前線の3人が縦の意識が強すぎて、全員同じ動きになっていたのが気になりました。誰か1人でも斜めに走ればマークの受け渡しが発生するのでチャンスも増えるのではないかと思います。もう少し、お互いの位置を見たり、点を取れる方法を考えてプレーすべきなのではないかと思いました。あまりにも単調なプレーが後半は多いように思えました。
 守備面に関してはディフェンスの際に1発で行こうとすぐに足を出して抜き去られるシーンが散見されました。行くのはいいですが、カバーが追いついていない場合やその場のシチュエーションをよく考えてから行くべきで、その状況判断がしっかりできていなかったように思えます。理想は極力相手についていってディレイし、厳しいところは滑って守ったり、ファール覚悟で身体を投げ出して止めるというところになると思います。そこら辺の判断はバルサのディフェンス陣には高めてもらいたいところです。

【まとめ】

 シンプルに今シーズンに期待が持てる前半とリザーブメンバーの不安を露呈することになった後半と対照的なゲームになりました。試合を通じて枠内シュート0に抑えたのは収穫だが、チームとしてまだまだ守備時の対応が良くないと思うので、そこは突き詰めて戦術を落とし込んでほしい。シンプルにシュートを打てるところはシュートで終わってもいいのではないかと思います。特に後半のデパイはシュートを打てる場面でもパスを選択してミスしたりすることもあり、強引にゴールをこじ開けようとする姿勢も途中から出てきた選手には必要なエゴではないのかなと思うので、貪欲にゴールを狙ってプレーしてほしいところです。まだシーズンは始まっていないのでこれからどんどん煮詰めていき、シーズンには最高のチームとしてスタートダッシュをしてほしいです。

 こんな感じでPSMの分析とさせていただきたいと思います。拙い文章ですが、最後まで見ていただきありがとうございました。もっとこうした方がいいよとかこういうのも書いて欲しいということがあれば、遠慮なく言っていただければと思います。